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2020.2.14(金)

ノーリツ
方針発表会「『復活』と『成長』がキーワード」

方針説明会 國井社長
ノーリツ(社長國井総一郎氏)は2月7日、帝国ホテル大阪に関西の有力代理店らで構成する関西ノバノ会46社94名を招き、20年度の方針発表会を開催。國井社長は、「10年後に、『2020年はノーリツが生まれ変わった年だ』と言えるよう、『復活』と『成長』をキーワードとする施策をパラレルに進めていく」と強い決意を述べた。

同社にとって給湯器等の温水事業は“大黒柱”だが、2010年代の10年間で状況が変わった。太陽光発電事業への参入(11〜15年)で人的資源が分散し、営業力・開発力が低下、「トップメーカーから陥落した」(同)。また、販売価格下落の影響を受け、温水事業の収益率が大きく低下した。

一方で、湯の新たな可能性を求めて参入したはずの住設システム事業は「33年やってきたが、黒字にすることも、強みにすることもできなかった」と國井社長は吐露。こういった多角化は固定費肥大の要因にもなっていたことから、同社は将来を見据え、不採算化している住設システム事業からの撤退と600人の希望退職募集に踏み切った。國井社長は「これで確実に損益分岐点を200億円下げられる。さまざまな批判はあるが、6月までにやり切り、ノーリツを復活させる」と誓った。

さらに未来に向けた『成長』への施策として、従来の“売切り”から、流通との協業によりエンドユーザーに価値伝達を図る“つながる”ビジネスモデルに変革させる。一例として、製品使用が10年経過すると点検を促す「点検お知らせ機能」を活用した取替えサイクルの短期化を挙げた。

「これは当社独自の機能で、『10年で点検・取替えが当たり前』にしていく。当社製給湯器は全国2000万戸に導入いただいており、その取替えサイクルを現在の17年から10年に導くことで、他社と競合することなく需要を一気に上げることができる」(同)。

また、ものづくりにおいては、「多品種少量生産から少品種大量生産に切り替えるとともに、自動化も進める」とし、商品の統廃合に理解を求めた。

◇  ◇  ◇
13日に発表した19年12月期の決算(連結)は次の通り。
▽売上高=2083億9600万円(前期比0・7%減)
▽営業利益=26億9300万円(同44・0%減)
▽経常利益=34億3700万円(同45・1%減)
▽当期純利益=15億1200万円(同73・8%減)。なお、国内事業は、売上高1563億200万円(同0・4%減)、セグメント利益が23億9600万円(同8・0%減)。

20年12月期は、希望退職の募集に関わる一時費用として、約80億円を特別損失に計上予定。売上高1900億円(同8.8%減)、営業利益28億円(同3・9%増)の減収増益を見込む。

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