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2020.2.1(土)

金型工業会 西部支部
1月28日、新年懇親会を開催

あいさつする山中支部長(ヤマナカゴーキン社長)
小出会長の音頭で乾杯
中締めのあいさつをする型青会会長 清水氏(福井精機工業社長)
日本金型工業会の西部支部(支部長山中雅仁氏=ヤマナカゴーキン社長)は1月28日、大阪科学技術センタービルで新年懇親会を開催した。トヨタ自動車の森下弘一氏による特別講演会も行われ、昨年を20名以上上回る81名が参集。賑々しく今年初の情報交換を行った。

山中支部長は、あいさつの中で西部支部の正会員数が3年前から10社増え昨年末で66社(賛助会員は3年前と同数の42社)となったことを報告。「正会員をさらに増やし、このような場で情報交換していただきながら商売に結び付けていくことがわれわれに求められている」とし、支部事業の柱である勉強会のプランに言及。「森下様も『コミュニケーションが大切』とおっしゃっていたが、まさしく今からがコミュニケーションの時間。会員の皆様のニーズをしっかりお聞きし、活動に反映させていきたい」と述べた。

続いて、来賓あいさつのあと、同工業会小出悟会長(=小出製作所社長)が新金型産業ビジョンの策定など今年度の活動方針を述べ、同氏の乾杯の発声で歓談がスタート。

中締めを務めた同支部の若手で構成する型青会会長の清水一蔵氏(=福井精機工業社長)は、「『今日生まれた子供の65%が将来、今存在しない職業に就く』とも言われ、時代が変化するなか金型メーカーも加工だけでなくエンジニアリング企業に変わらないと潰れてしまうと危惧している」と考えを示すとともに、「せっかくこれだけの数が集まる金型工業会。協力して仕事を取っていければ日本の未来も明るい」とし、大阪・名古屋で開催されるインターモールドにも積極的な参加を呼びかけた。
特別講演会 講師の森下氏(トヨタ自動車)
◇ ◇ ◇
今回、特別講演会の講師を務めたトヨタ自動車の森下弘一氏は、塑性加工に関する要素技術開発マネジメントやホットスタンピング等のプレス成形技術開発に従事した経験を持ち、19年からは鍛造部品のネットシェイプ・ネットプロパティ技術の開発に携わっている。

同氏は、「将来のモビリティ社会に向けた付加価値向上に資する素形材加工技術」をテーマに、同社における鍛造およびプレス技術の変遷と、自動車を取り巻く環境の変化を背景とする同社のこれからのモノづくりについてナマの動向情報を提供。講演後は参加者から次々に質問が飛んでいた。
講演では、トヨタの今後の技術の方向性である〈高意匠化〉〈軽量化〉〈電動化〉〈自動運転技術〉の4点のうち、モノづくりに絡む前者3点について詳しく説明した。
意匠では、「今後増えるであろうシェアリングも見据えた『かっこいいクルマ』がトレンドで、シャープ感やボリューム感などを追求。コンセプトカー『LQ』の深い張り出し部にも用いたパルス成形に注目しており、有効性を確認しながら試している」という。

軽量化では、車両重量の36%を占めるボディシェルの軽量化がポイントとなり、「非鉄化の流れはあるが、当社はまず安価な鉄鋼でできることを徹底的に極めたうえで、アルミニウム、マグネシウム、CFRPといった軽比重材料の活用も検討していくスタンス」と話した。また、コストとの兼ね合いでレクサスなど高級車限定となるが、マルチマテリアルボディにもチャレンジしており、リサイクル性や異種接合の課題解決に期待を寄せた。

一方、「パワートレイン構造は一気に変化しないだろうが、開発のメインはEVなどの次世代車」とし、部品でのニーズは機能の一体化・小型化、構造でのニーズは体格の小型化・軽量化であると説明。「これらは、金型・材料・設備・加工技術の“合わせ技”によって実現できるもの。ラグビーのようにそれぞれの機能がONE TEAMになることが必要だ」と強調した。

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