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2019.11.25(月)

IMV
IoT対応振動センサでFA市場に挑戦

小嶋社長
超小型振動センサ「VP-8021A」
IMV(大阪市西淀川区、社長小嶋淳平氏)は、IoT対応の超小型振動センサ「VP-8021A」をこのほど上市。FA市場に本格参入する。

FA業界では、生産効率の向上を図るため、IoTを活用した予知保全への注目が高まっているが、情報収集ツールのひとつである振動センサは精度と価格がネックとなり活用が遅れている。同製品は、米アナログ・デバイセズ社製の高周波振動技術とIMVが持つ高周波振動計測技術を融合し、この課題を解決した。

従来の一般的なMEMS(微小電気機械システム)加速度センサでは高周波振動を測定できず、機械の設備診断に応用できなかったが、同製品は10kHzの振動周波数まで測定でき、多点機械設備診断に対応する。また、IMV独自の雑振動抑制構造(特許取得済)で精度を確保する。

さらに、手作業が必要な圧電式ではないため量産化が図れ、コンパクト設計とすることで製品価格を抑えた。「価格と性能のバランスにおいて、事実上業界初の普及品」と西原弘之執行役員MES事業本部長は胸を張る。現在のところ、競合する他社製品はないという。

11月26日開催の決算説明会で小嶋社長は、中長期計画のひとつに「VP-8021A」を足掛かりとするFAへの参入を挙げた。すでに複数の大手PLCメーカーへのOEM供給の協議が進行中であることを明かし、「FA市場は、従来当社が属してきた計測器市場(年間7000億円/JEMIMA統計)とケタ違いに大きな市場で、潜在能力があると信じている。今後当社を大きく変革する事業になるかもしれない」と述べた。

同社は振動試験装置の世界的メーカー。19年9月期の売上高(連結)は123億4800万円。主力の振動試験装置(売上げ構成比72%)のほか、テスト&ソリューションサービス(同18%)、同製品など計測装置のメジャリングシステム(同10%)の3事業で展開している。

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