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2019.11.14(木)

スリーエムジャパン
「3M ロボット研磨ラボ」を開設

スリーエムジャパンは11月13日、相模原事業所内にロボットを活用した研磨作業の自動化を検証する研磨ラボ「3M ロボット研磨ラボ」を開設した。

同社は100年以上に及ぶ歴史と技術で培った知見に基づく研磨材テクノロジープラットフォームを活用し、「スコッチ・ブライト」、「3MキュービトロンU」、「3Mトライザクト」などの独創的な研磨材を商品化し、鉄・非鉄材料、自動車部品、自動車/車両、鋳造/鍛造品、鉄鋼などの幅広い市場に提供してきた。これらの業界における研磨作業は重要な作業工程であるが、いずれも人的作業の依存度が非常に高く、熟練作業者の高齢化や人手不足が加速し、現状は人材確保が急務となっている。

こうした状況にスリーエムジャパンは、人に頼らずロボットを活用した研磨作業の自動化を大手から中小製造業まで幅広く浸透させる目的で、今回、新たに「3M ロボット研磨ラボ」を開設。ロボットメーカーやSIer(システムインテグレーター)など専門家と協力し、個々の企業に適した研磨作業の自動化を検証、推進していく。

すでにラボにはファナック社製の大型研磨ワークのハンドリングが可能な70`c可搬ロボットなど2基を導入。この他にも研磨ワークと研磨ツール両方の把持が可能で、研磨荷重の見える化(数値化)が可能なPushcorp社製の荷重制御装置や、能動型接触フランジを内蔵したFER Robotics社製の定置型ベルトグラインダー、出力モニターなどを設置。100年以上の歴史と、5千種以上の製品を取り扱う研磨材メーカーとしての知見を活かし、研磨材・工具・加工条件等の個客に適した研磨工法を具体的に数値化してモニターで見える化するほか、個客の製造物をラボに持ち込んでの検証を実施する。この検証を基に、さらにロボットシステム構築による研磨工程のメリットを提案していく。これにより、ユーザー、ロボットメーカー、SIerすべてのメリットにつながるほか、研磨ロボットに求められる「長寿命」「安定性」「高研磨力」に特化した製品を提供する3Mにも、研磨工程のシステム構築によるスピードアップは成長戦略の柱となる。

オープニングのテープカットに臨んだスリーエムジャパン研磨材製品事業部長の日西 勝氏は、「3Mロボット研磨ラボは、弊社の研磨材と研磨プロセスの知見提供、実証実験・議論を行う場として、システム構築に係るお客様と共に、研磨ロボットのシステム構築のスピードアップを促し、製造現場の人手不足の課題解決を目指します。また、研磨の自動化・ロボット化の波は弊社研磨材ビジネスの成長戦略として今後も注力してまいります」とコメントした。

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