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2019.10.31(木)

MECT2019
盛況裡に終了

MECT2019俯瞰写真
コンセプトゾーン デンソーウェーブ「COBOTTA」実演
コンセプトゾーン ファナック協働ロボット実演
コンセプトゾーン ABB協働ロボット「YuMi」
盛況のオークマブース
今年国内最大規模の工作機械見本市メカトロテックジャパン2019が10月23〜26日までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された。今回はリーマンショック前の2007年展に次ぐ史上2番目の1941小間、出展者数は過去最多の477社・団体の開催規模で、4日間の会期中は動員目標を上回る9万244人の来場者で大いに賑わった。

開会式では主催者のニュースダイジェスト社社長の樋口八郎氏は「当展示会が景気への起爆剤とならんことを祈念している。」、共催の愛知県機械工具商業協同組合理事長の水谷隆彦氏は「来場者には棟展示会のテーマ『ミライ、ゾクゾク』を是非とも感じていただきたい。」とあいさつした。また来賓を代表して経済産業省製造局産業機械課の玉井優子課長や日本工作機械工業会(日工会)会長の飯村幸生東芝機械会長らが祝辞の中で同展への期待を語った。飯村会長は「世界の製造業のトレンドは、生産能力増強から生産効率向上へ変化してきており、これを意識した設備投資に舵が撮られていく。足元には不安感もあるが技術革新のチャンスとして最先端の技術、製品を提案し、ユーザーの皆様には最善のソリューションを見出していただきたい。」と述べた。また出展者を代表してDMG森精機の森雅彦社長は「現状は弱含みだが、忙しくなるだろう来年以降のステップアップの機会としたい」と話した。

主催者コンセプトゾーンでは「中小必見!!ロボットで現場が変わる。」をテーマに展示が行われた。「A:ロボット切削で広がる可能性」では愛知県のシステムインテグレータのトライエンジニアリングと安川電機の国産高剛性ロボット「MOTOMAN-GG250」を使った切削加工システムが世界初披露された。このシステムにイワタツールがロボット切削用に開発した工具と組み合わせ、アルミ、CFRP、焼き入れ鋼など複数素材を多方向からの加工が実演された。また3メーカーの協働ロボットの実演も行われ、デンソーウェーブの協働ロボット「COBOTTA」によるラベル貼りや精密部品の組付け、FPCの組立など生産現場での活用例が初披露された。ファナックは協働ロボット最大の可搬重量35kgのファナック「CR-35iA」による重量20kgのロボットアーム組み立て工程を実演し、重筋作業での人手削減と安全柵を不要とする協働ロボットによる省スペース化をアピールした。さらにABBは協働双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」の塗装機部品の組み立て作業体験コーナーを設け、片腕7軸で人とほぼ同様の可動域を持つ「YuMi」が組立作業を行い、トルク管理を人が行って分担することによるタクトタイム短縮をアピールした。また今回も自動車、航空機、ロボット業界から著名な講師を招聘したセミナーも開催され、多くの聴講者が各業界の最新情報に耳を傾けた。
各出展者の展示では、開会式での飯村日工会会長の言葉通り、生産効率向上を意識した展示が多数見られ、主な工作機械メーカーでは機内、機外でのロボットやローディングステムを活用した自動化や5軸加工とギア加工の複合加工機による工程集約など様々な生産効率向上の提案が行われ、周辺機器メーカーでも段取り時間短縮につながる機器の提案が目立った。さらには精密測定機器メーカーも同様にロボットを活用したインライン測定など測定工程の自動化提案が活発に行われた。切削工具メーカー各社も多様化する被削材に対応した安定加工や高能率加工に適した工具をアピールした。

今展を主催したニュースダイジェスト社は共催の愛知県機械工具商業協同組合と共に来年7月2〜4日に愛知国際展示場で産業用ロボット・自動化システムに特化した専門展「ロボットテクノロジージャパン」を開催する予定で生産性向上のためのさらに深い新提案が期待されている。また次回のメカトロテックジャパンは2021年10月に開催を予定している。

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