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2019.10.5(土)

MECT特集-出展機種紹介-
トクピ製作所 小間番号 1A36
高圧クーラントによる加工改革

「たかが切屑、されど切屑」‐。加工現場を悩ませる切屑問題に、各工具メーカーではチップブレーカの開発、機械設備ではステップ送り機能によって対応してきた。しかし、さまざまな被削材に対応が難しく、「半ば諦めている加工現場も多いのではないか」と同社は見る。

ポンプメーカーの同社では、この切屑問題の解決方法を高圧(14MPa以上)のクーラント水による工法に求め、機械メーカーや工具メーカーの力添えを得て、今年で8年目を迎えた。今、同工法に対する要望は、古い設備から新規設備に至るまで徐々に拡大しつつある状況だ。

同社が推進する高圧クーラントを用いた加工方法は、加工点に近い位置のφ1・2〜φ1・5mm穴から高圧のクーラントを加工点に吐出し、切屑を分断させる方法。刃先冷却による工具寿命延長や切削速度2倍という生産性向上に効果を発揮するという。

今年行った実証では、オークマ製立形マシニングセンタ「MILLAC561U」を用い、クーラント圧20MPaでφ5・0×200Lのノンステップドリル加工を施した。Vc:80m/min-1、fn:0・24m/revの加工条件で加工を行った結果、10秒間で穴を貫通させるに至った(YouTubeで配信中=https://www.youtube.com/watch?v=DoqAItqqxec)。こうした小径深穴加工は、これまでステップ加工が当たり前だった。しかし、高圧クーラントを用いれば、ドリル先端の小さな穴から吐出する水の勢いでドリルの溝の狭い空間の切屑を排出し、無理なくノンステップ加工を実現した。

なお、研削砥石の目詰まり除去にも高圧クーラントは効果的で、それがCBN砥石などの工具費低減に繋がることも確認済みという。

同社では「この日本発信の工法が、日本の加工現場の加工改革、生産性向上に確実に生産性に寄与できる」と確信、PRに努める。

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