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2019.7.1(月)

京葉特殊工具
生産体制と品質管理を強化

山本社長
真円測定器
工場内
工場内
切削工具の国内大手超硬メーカー各社から受託し、超硬ソリッドドリル、超硬エンドミルなどのブランク加工、いわゆる前工程を手掛けている京葉特殊工具(東京都葛飾区西新小岩4の3の5、社長山本一信氏、TEL:03-3692-3523)は、新たにセンターレスグラインダー3台(シンコー精機)と真円度測定機1台(ミツトヨ)、面粗度測定機1台(ミツトヨ)を導入、生産体制と品質管理を強化した。

「受注状況からみると、今のところ景況悪化は感じられない」
工場では、新しい戦力となったセンターレスグラインダーを加えフル稼働。センターレスの砥石がワークを研削する金属音が心地よい。

同社の創業は1967年。上田隆氏が東京タングステンのトウタンロイ製品の特約店としてスタート。69年に現社名に改称するとともに株式組織にした。翌70年には超硬合金工具の受注増に対応するため製造加工部門を開設。事業は順調に拡大し、81年に現在地に工場用地を取得、本格稼働を開始した。

その後も超硬ドリルの受注が増大、さらに超硬電子部品の製造にも乗り出し、設備機械も相次ぎ増設。現在は、超硬ドリルや超硬エンドミルの前工程に特化するほか、スリッター、レーザーナイフなどの超硬工業用刃物、超硬耐摩工具、超硬金型部品、超硬パンチ・ピンなど幅広く加工している。

本社ビルの1〜3階を使用する工場では、40台を超える機械設備が稼働しているが、従業員はパートを含め16名(役員を除く)。多数台持ちやパーツフィーダーを駆使するなど、自動加工により効率を上げている。

創業者の娘さんと結婚したため、はからずも跡を継ぐことになった山本社長が入社したのは1995年。「全く違う世界からの転身で、最初の3年間は現場で働き、基礎から学んだ」と回顧する。

「先代はかしこまったことが嫌いで、自由を重んじたが、人と人とのつながりが一番大切と教えてくれた」
数年前から従業員の若返りを図るとともに、働き方改革の一環として、測定器の導入により、若手従業員への指導の中で『品質の見える化』を可能に、また、新ユニフォームの採用も実現する考えだ。

新規設備の導入は、品質強化も当然だが、納期の短縮と納入先への信頼性向上が目的。
「経験とノウハウをベースに、京葉に加工してもらえば間違いはないといわれる会社にしたい」
1本から数万本までの受注をこなす同社は、工具メーカーにとって軸物工具の研削に欠かせない存在だ。

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