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2019.4.16(火)

イグス
独メッセで工具不要の新エナジーチェーン発表

約800平方メートルを確保したイグスブース
メルケル首相がイグスブースを視察
新ロック機構採用で工具レスを実現した「E4Q」
SmartPlasticsを説明する北川社長(右)
独イグス(本社ケルン)は4月1〜5日にドイツで開催された「ハノーバーメッセ」で、工具不要のエナジーチェーン「E4Q」など120の新製品・新サービスを発表。同国のメルケル首相も視察に訪れ、参考出品の家庭用サービスロボットの説明を受けた。

樹脂製機械部品を幅広く手掛ける同社。日本ではケーブル保護管のエナジーチェーンが工作機械を中心に普及している。

新製品「E4Q」は、堅牢タイプのエナジーチェーン「E4.1」をベースとし、新たにフック型のロック機構を上部に採用した。手で簡単に管を開閉でき、作業完了まですべて工具レスで行える。特殊設計により静音性も高い。日本のユーザーの要望により開発したもので、順次、ラインナップを拡充していく。

材料から自社製造しているのが強みで、耐摩耗性が高いエンプラを使用。「鉄工所で使用しても火花が飛ばない」という。

ブースでは一連の作業をデモで紹介。8本のケーブル装着を女性が軽々と数分でこなし、「樹脂製は金属製よりコストを60%低減できるが、工具レスにより生産性が40%向上し、さらにコストを削減できる」とメリットを強調していた。

同様に、予知保全サービス「Smart Plastics」でも日本のユーザーニーズに応えた新製品を発表した。データを外部に出さないオフライン版で、センサが検知した異常値と同社が25年蓄積した膨大な実験データをもとに製品の寿命を予測する。アラートのタイミングは任意で決められる。すでに世界中で285の案件があるという。「実験データから寿命を予測できるのはイグスだけ」と胸を張る北川社長。日本市場へは製品がこなれてから投入する方針をとっており、毎年発表される製品のうち20%程度の紹介にとどまるが、「日本は予知保全への関心が高く、全製品で展開していきたい」と販売に意欲を示す。

同社日本法人の北川邦彦社長は、「E4Qは日本のユーザーの要望により開発した。日本市場へは製品がこなれてから投入する方針をとっており、毎年本社で発表する20%程度の紹介にとどまるが、E4Qは全サイズで提供していきたい」と販売に意欲をみせる。日本では9月以降に発売予定。

予知保全サービス「Smart Plastics」でも日本のユーザーニーズに応えた新製品を発表した。データを外部に出さないオフライン版で、センサが検知した異常値と同社が25年蓄積した膨大な実験データをもとに製品の寿命を予測する。アラートのタイミングは任意で決められる。北川社長は「実験データをもとに寿命を保証できるのはイグスだけ」と胸を張る。すでに世界中で285の案件があるという。

また、低コスト自動化を支援する世界初のロボットのオンラインプラットフォーム「RBTX」が地元紙の注目を集めていた。可動部はイグス、その他のカメラ、センサ、グリッパー、ソフト等はパートナー企業(現在、独シュンクなど8社)が同サイトに出品し、ユーザーは必要な機能と予算に合わせてワンストップでパーツを選んでロボットを製作できる。サイト使用料は無料。「社内にシステムインテグレータがいない中小企業向けにロボット導入のハードルを下げた。メーカーも新たな販路を開拓できる。このメッセで火をつけたので、世界中に広がることを期待する」と担当マネージャーは語る。同メッセ開催に合わせてサービスを開始した。

このほか、クリーンルーム向けに特化したエナジーチェーン、重機など高荷重に対応する樹脂製すべり軸受、摺動部の摩耗を測定して部品の交換時期を予測し、部品の交換自体も容易に行えるリニアガイド、射出成形部品と同等以上の強度を保証する3Dプリンタ用樹脂材料、対応捻回角度が従来の2倍(±360度/メートル)となり産業ロボット等に最適なバスケーブル、リンク内側をスチール製、外側を樹脂製のハイブリッド構造にすることで軽量性と剛性を兼ね備え、大きなフラットパネル製造装置など距離の長い水平走行でコスト削減を可能にするエナジーチェーンなども発表した。
「RBTX」を発表 プレスカンファレンスで記者の関心を集めていた「RBTX」
クリーンルーム用エナジーチェーンを説明する北川社長 クリーンルーム向けエナジーチェーン「e-skinFlat」
クリーンルーム向けエナジーチェーン「e-skinSoft」 高荷重対応のすべり軸受け「イグリデュールQ2E」
リニアガイド「ドライリン」の使用事例(工作機械のスライドドア) 3Dプリンタと樹脂材料、製作サンプル
ひねり動作に強いバスケーブルをプレス発表 ハイブリッド「YE.42」

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