商工経済新聞社 Home 機械新聞はこちら 管材新聞はこちら
Information
2019.4.13(土)

ハノーバーメッセ
「5G」が話題の焦点

5Gアリーナ
5Gアリーナ(ツァイス)
5Gアリーナ(エリクソン)
世界最大級の産業機械見本市「ハノーバーメッセ」が4月1〜5日、ドイツ・ハノーバーで開催され、75か国・地域から約6500社(うち日本は82社)が出展。約21万5000人が来場した。

同展は11年にインダストリー4.0を発表後、その進捗状況を確認する場となっており、「去年は『つながる』ことを見せるだけに終始していたが、今年はその具体的なソリューションを各社が発表している」との声が聞かれた。

これに加えて今年は、一歩進んだスマート工場化を可能にする次世代通信規格「5G」が話題をさらっていた。
主催者のドイツメッセは、ノキア(フィンランド)、クアルコム(米国)と協力して会場一角に「5Gアリーナ」を新設、産業活用へのさまざまな可能性が提案されていた。

自動車業界向けに溶接ビードの品質チェックのデモを行っていたツァイス(ドイツ)は、「従来のケーブルだとワイヤーハーネスの交換で生産がストップすることがあったが、高速無線の5Gなら365日、24時間稼働可能」と説明していた。

また、エリクソン(独)が展示した蜘蛛のような形のロボットは、5G制御により6本の足を個別に動かし、ダンスも披露。「同様に、工場の各工程制御も5Gなら可能。将来の工場は“ライン(線)”ではなく、制御単位の“アイランド(島)”で構築していくことになるだろう」と予想する。また、「5Gによる独自のネットワークならデータの安全性が確保できる。ローカルのデータはローカルで使うことで、産業が求めている多くの要求を満たせる」とメリットを訴えていた。
◇  ◇  ◇
その他企業ブースでは、未来の自動車組立工場に仕立てたSEW―オイロドライブ(独)の展示も関心を呼んでいた。作業者がスマートウォッチから指示を送ると、1・4トン可搬のAGVに載った車体が作業者の前まで移動後、自動で車体を持ち上げる。必要な部品やタイヤを載せたAGVもこれに追従し、作業者は持ち場を動くことなく、簡単にタイヤを取り付けて見せた。「作業がストップしないので約20%生産性が向上する」という。通信は無線LANまたは光。AGVの給電は床または壁から非接触で行う。

ABB(スイス)は、約10台のロボットを並べ、異なるベルトや名入れなどオンデマンドな腕時計の組立てを実演。ユニバーサルロボット(デンマーク)は磨きロボットなどを展示した。

日本からは、日本能率協会とロボット革命イニシアティブ協議会の共同による「ジャパンパビリオン」を2年連続で出展。京都機械工具などが参加し、政府が掲げるConnected Industriesを世界に発信した。また、初出展の日立ソリューションズは、マイクロソフト(米国)ブース内でスマートグラス、タブレット、AR等を駆使したフィールドエンジニアの支援システムを展示。「国をまたいだ指導も容易にできる」と説明していた。

このほか、エプソン、荏原製作所、THK、デンソーウェーブ、三菱電機、ファナック、安川電機、ヤマハ発動機などが個別に出展した。
SEW 未来の自動車工場 ABB ロボットによる腕時計のオンデマンド組立て
ユニバーサルロボットの磨きロボット ジャパンパビリオン
日立ソリューションズのフィールドエンジニア支援システム エプソンの6軸ロボット
荏原製作所 THK
デンソーウェーブ 三菱
ファナック
安川電機 ヤマハ発動機

このサイトに記載されている記事・写真の無断転載を禁じます。サイトの著作権は商工経済新聞社に帰属します。