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2019.3.13(水)

日本金型工業会 西部支部
3月勉強会開催。会員5社がIoT・AIでパネルディスカッション

パネルディスカッション
手前からモデレータの前川氏、タカギの渡辺部長、
福井精機工業の清水社長
右から山中支部長、伊吹機械の伊吹会長、
東洋金型工業の河野社長
日本金型工業会 西部支部(支部長山中雅仁氏=ヤマナカゴーキン社長)は3月7日、大阪科学技術センタービルで月例勉強会を開催し、約40名が参加。7回目を迎えた賛助会員メーカーによる発表講演会に加え、今回は同支部会員5社が経営課題や話題のIoT・AIについて意見を述べ合うパネルディスカッションも行われ、4時間にわたる中身の濃い企画となった。

パネラーには山中支部長のほか、デジタルエンジニアリングによるプレス金型づくりに取組む伊吹機械(滋賀県)の伊吹宏会長、多数個取りプラ金型を得意とする東洋金型工業(大阪府摂津市)の河野允煕社長、浄水器・散水機メーカーの金型部門ながら7割は外販というタカギ(北九州市)の渡辺修二部長、射出成形金型で50年以上の歴史を持つ福井精機工業(大阪市)の社長に昨年就任し、同支部若手の会「型青会」の会長も務める清水一蔵氏という多彩な顔ぶれが揃い、モデレータは前川佳徳・元大阪産業大学教授が務めた。

現状の課題については5人とも「人材の確保と育成」を挙げ、「女性を戦力にするため、まず更衣室をつくり環境を整備した」(河野社長)、「仕事を教えるのと作業を教えるのは別。仕事を教えることを教えている」(渡辺常務)などの取組みが紹介された。また、日本人に固執することなく、ベトナム人など外国人の採用も各社が積極的に進めている話も聞かれた。

IoTやAIについては、ヤマナカゴーキンの圧電式荷重センサー(ボルト型)のように自社商品を持つ会社もあるが、各社ともまだ緒についたところという感が強い。「新しく導入した工作機械は最初からIoT仕様。工場内の工作機械が半数以上IoT対応になれば本腰を入れる。旧型の機械に小型カメラを装着するだけでも遠隔監視はできる。意外とコストもかからない」と河野社長からスモールスタートの具体例が紹介されると、前川氏はすかさず「それが一番賢い金型メーカーのIoT」と支持した。

さらに前川氏は、「今後、大企業ユーザーから仕事を得るにはセキュリティ対策が鍵となる」とし、ICT企業と相互理解を深める勉強会開催を提案。ちょうど同工業会は今年度の事業の一つとして『認定技術等情報漏えい防止措置認証機関』となるべく活動しており、中里栄・同工業会専務理事が改めてPRした。

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