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2019.2.19(火)

栄ライト工業所
IoTで働き方改革。残業、月平均8時間削減

江守敦社長
プラスチック射出成形用金型を手掛けて80余年の歴史を持つ栄ライト工業所(大阪府大東市)は、メイン顧客のひとつであるパナソニックのエクセレントパートナーズに選ばれるほどの品質の高さを誇る。これには早くから取り組んできたスマート工場化の効果が少なからず寄与している。

「IoT」という言葉がまだ一般的でなかった15年ほど前、江守敦社長はプリンタ部品の大量生産の仕事をきっかけに、『40人でやる仕事を20人でやる』と一念発起。不良品や財務などをひとつのデータベースにし、インターネット上で確認できるようにした。当初は、ストップウォッチを用いてチョコ停を手書きするなどアナログでのスタートだったが、「数値で把握し仕事を標準化することでコミュニケーションが増え、社内の風通しがよくなった。結果、作業効率・品質とも向上した」と語る。インターネットを使ったのは「タダだったから」だ。

第1段階で成功を見た同社は次のステップに移る。データはPLCからの自動収集・登録に変更、リアルタイムで異常を監視できるセンサや回転灯の設置などを行ったほか、独自ソフトで寸法管理にも着手。作業者の行動結果をQRコードで管理できるようにもした。

「データがあるから過去をすぐ振り返られる」―問題の原因究明が “迷宮入り”して再発を繰り返す悪循環がIoT化で解消され、18年度の同社の工程不良率は2年前の約60%となり、稼働率は83%から92%に向上。「不良品が少なくなったうえ、きめ細やかな人の配置ができ、残業時間は月平均8時間減った」と言い、働き方改革を実践している。
(2月15日の「IoTリーンスタート! セミナー」(主催・大阪府IoT推進ラボ)より)

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