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2019.2.12(火)

ノーリツ
農業分野に参入。ガス熱交換技術で通年の光合成促進を実現

ノーリツ(社長國井総一郎氏)は2月5日、大手農業資材メーカーの誠和(栃木県下野市、社長大出祐造氏)と共同開発した「低温炭酸ガス局所施用システム」で農業分野に参入すると発表した。ハウス栽培などで年間を通じた収穫量アップが期待できるという。「真呼吸」の名称で誠和が販売する。

現在、農業分野では収穫量増加や品質向上を目的に、温度・炭酸ガス(CO2)・湿度・光・気流速などの環境を高度に管理する施設園芸の普及が進んでいる。
とくに炭酸ガスは植物の光合成に必要な要素だが、日中は植物の光合成で自然に消費・減少する。この不足を補うため、従来は灯油などを燃焼させて炭酸ガスを放出していたが、高温のため施設内の温度上昇が伴い、運転は冬季に限られていた。

同システムは光合成の促進を通年で可能とした農業界初のシステム。誠和の環境測定および制御技術・栽培ノウハウと、ノーリツの燃焼技術と熱交換技術を融合することにより、灯油を燃焼させて発生した炭酸ガスの熱を燃焼機内の熱交換器とラジエータで除熱することで低温の炭酸ガスを放出することに成功した。毎時6.7`cの炭酸ガスを発生させる。
効果は作物の収穫量増加・品質向上のみならず、減農薬・病害虫抑制、エネルギー消費の最適化による効率化も図れる。

炭酸ガス放出する専用の局所施用小径ダクトで施用効率と設置性の向上を実現。燃焼に関わる安全確保のためにCO警報器を標準装備する。このほか専用操作盤、送風機などでシステムを構成。誠和製の環境測定機が別途必要。3月1日からモニター販売を開始し、今夏からの正式販売を予定している。

國井社長は2月6日の19年度方針発表会の席でもこれに言及。「当社は、水や空気の温度・量の制御において非常に強い技術を持っている。これを活用し、農業だけでなく漁業やほかの分野に展開していきたい」と抱負を語った。

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