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2018.11.28(水)

日立金属
高耐食ニッケル基合金を金属粉末化、積層造形に成功

MAT21を用いた積層造形品
日立金属(社長平木明敏氏)は、金属3Dプリンター用に高耐食ニッケル基合金MAT21 を金属粉末化、それを用いた金属積層造形のプロセス条件を見出し、造形に成功したと発表した。

半導体製造装置や化学プラントなど高い耐食性が要求される部材にて、積層造形によるニアネットシェイプで提供が可能となり、信頼性向上や長寿命化、低コスト化が期待できる。

同社は、昨年4 月に持続的成長と社会貢献に資する中長期の先端材料研究開発テーマの推進を目的として、新しいコーポレート研究所「グローバル技術革新センター Global Research & Innovative Technology Center(GRIT(グリット))」を設立。GRIT では、材料技術・製品における脅威と機会の両面を視野に入れた中長期研究テーマに注力、同社の次世代を担う新事業の創生を推進。その一例として金属積層造形用の金属粉末の開発に取り組み、このたび高耐食ニッケル基合金MAT21 の金属粉末化とその造形に成功した。

MAT21 は、日立金属桶川工場が開発した高耐食ニッケル基合金。クロム、モリブデン、タンタルを添加で耐食性を高め、半導体製造工場や化学プラントなどの耐食性が重要視される分野では、高特性を持つ合金として注目を集めている。

加工難度が高いため切削加工では生産性に課題がある事や鋳造では複雑な形状が得られるが、合金成分を均質化することが困難だった。

今回、日立金属安来工場で真空ガスアトマイズ法を用いてMAT21 を金属粉末化。その粉末をGRIT で金属積層造形し評価した結果、MAT21 鍛圧材と同等の耐食性を持ち、かつ強度と硬度に優れることを確認。高い耐食性を維持したまま金属積層造形ならではの自由な設計や周辺部品との一体化、ニアネットシェイプでの提供が可能になり、半導体製造装置や化学プラント用部材の信頼性向上や長寿命化、低コスト化が期待できる。

今後も“GRIT”を軸として「研究開発からイノベーションへ、しかもグローバルに」を目指し、研究開発の「変革と挑戦」を実行していきたいとしている。

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