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2018.9.7(金)

三菱電機
「総合電機メーカーの強みを生かす」 松本匡 常務執行役員リビング・デジタルメディア事業本部長

松本常務
総合展 蓄エネ設備にもなる新三菱エコキュートの提案
(9月5日、大阪会場で)
「三菱電機は“選択と集中”が進んでいると言われるが、私はむしろ『総合電機メーカーの強みを生かすべき』と思っている」と話すのは、4月から同社リビング・デジタルメディア事業本部長を務める松本匡常務。家電のほか、空調、給湯器、照明など同事業本部の最新商品を一堂に紹介する今年の「暮らしと設備の総合展」でも、機器単体のPRではなく、シーンに合わせた機器連携が提案ポイントという。

例えば、ビル。「照明、空調のエネルギーコントロールが別々だと便利でもないし、限られた部分の省エネにしかならないが、あらゆる設備を一括管理できる『ファシーマ』につなげることにより、格段に省エネ化が図れる。この住宅版が『エネディア』」。また、工場や店舗などの空調では「空調機にエアー搬送ファンを併用することでより省エネになる。お客様が求めているのは空調機だけと捉えず、『空間の快適さ』という観点で提案していく。とにかくバラバラにやらない」と強調する。

会場では、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の終了を受け、“アフターFIT”を見据えた太陽光発電(PV)システムの新しい提案もあった。「これまで“売電道具”だったPVシステムは、来年から電気を使う道具となる。ただ、自然エネルギーのため蓄電池とのセットが前提だ。高価な住宅用蓄電池に対し、電気自動車(EV)は“走る蓄電池”となり魅力的。その点、当社はEV用パワーコンディショナに早くから取り組んでいる」とし、PVとEV用パワコンのセット販売に自信を見せる。

一方、「電気でためなくても、熱でためる方法もある」と述べ、エコキュートとのセット販売にも意欲的。今年発売した三菱エコキュートは、残り湯の熱を再利用して高効率化を図るともに、同社製HEMSおよびPVとの連携で、天気予報と過去のPV発電データから人工知能(AI)で夜間わき上げ量をムダなく最適化する機能を持つ。余剰電力の自家消費を促進し、買電量を削減する。こういった蓄エネの選択肢の広さも会場でアピールしていた。

また、同氏は製品だけでなく、技術や販売面の総合力にも言及。「発電機、モータ、パワーエレクトロニクスなど昔から当社各事業部で培われた技術が今、“幹”となっている」「販売人員は、空調だけなら少ないかもしれないが、エレベータや照明などの部門と合体すれば決して少なくない」とし、「総合力を強みに、ニーズに合った提案をしてく」と方針を示した。

◇  ◇  ◇
販売店、住宅設備業者、電気工事店などを対象とする「暮らしと設備の総合展」は、8月22・23日の東京会場を皮切りに、大阪(9月5・6日)、名古屋(同12・13日)、仙台(11月20・21日)、福岡(12月12・13日)の全国5会場で今年は開催を予定している。

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