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2018.8.28(火)

伊東電機
新発想の無人ピッキングシステム「TAPS」 MDR式で高速処理・安全・省エネ

TAPS発表会 伊東社長
「TAPS」の概要を説明する伊東専務
伊東電機(兵庫県加西市、社長伊東一夫氏)は、DCブラシレスモータ内蔵のモータローラ(MDR)で駆動する機能別搬送モジュールブロックと、AI機能を持つ独自の制御技術を融合させた新発想の無人ピッキングシステム「TAPS(タップス)」を開発。「国際物流総合展2018」での展示を機に、今秋の発売を予定している。

TAPSは、トレイマネジメント・オート・ピッキング・システムの頭文字をとって命名。さまざまなサイズの商品(部品)をトレイの活用で定形化することにより、従来の人型/アーム型ロボットではない、コンベヤ型のエアーレスMDRロボティクスで無人ピッキングを実現した世界初のシステム。機械は動かず搬送物だけを連続的に動かすため、高速処理・安全・省エネを特長とする。

コンテナから商品取りだし→荷捌き整列→バーコードスキャン→トレイ投入までの一連の作業を司る『MSS』、最小エネルギーで垂直方向の合流・仕分けを行う『VSS』、入庫・順立て・出庫の複合作業を並行で行う『ACSS』、オーダー集品を司る『MOS』の4つのモジュールブロックで構成。必要な工程からブロック単位で導入できる。

「“万能細胞”のMDRは現場に最適なモジュールを提供でき、段階を踏んで徐々に自動化できるのもMDR式マテハンの強み」と伊東徹弥専務は言い、フレキシブルさと高い拡張性を強調する。

また、1日3万ピースの出荷を行う物流センターにTAPSを導入した場合、約60人分の工数を削減し、1年〜1年半で投資回収できると同社は試算。こういった“導入しやすさ”をセールスポイントに、日用雑貨等を扱う中規模物流センターを中心に提案を展開する方針だ。

「国際物流展は新技術を披露する場」と位置付ける同社。今回は前回の約2倍となる45小間を確保し、TAPSを大々的に披露する。

これに先立ち、本社で開催したプライベート展初日の8月7日、TAPSの概要が発表された。伊東社長は「人手不足は物流業界だけでなく、FA業界においても大きな課題。TAPSの技術を波及させ、少しでもお役に立ちたい」と熱意を語った。21年度にはTAPSの販売も含め、連結売上高200億円(17年度の約2倍)をめざしている。
TAPS(8月7日、本社でのプライベート展で初披露)

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