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2018.7.17(火)

日本金型工業会 西部支部
7月4日、月例勉強会を開催。小出新会長が海外展開テーマに講演

日本金型工業会 西部支部(支部長山中雅仁氏=ヤマナカゴーキン社長)は7月4日、大阪科学技術センタービルで「海外展開に見る海外金型事情、今後」をテーマに月例勉強会を開催。このほど同工業会の会長に就任したばかりの小出悟・小出製作所社長が講師となり、経験から得たナマの情報や苦労話などを提供した。

今期の西部支部は、IoTとAIおよび海外をキーワードとする勉強会に取り組んでいる。そこで、90年の韓国進出(現・GOI TECH)を皮切りに、04年に中国、12年にインド、翌13年にはバングラデシュへと海外展開を進めてきた小出製作所に白羽の矢が立った。

同社が韓国に進出した時期は、ちょうどモータリゼーションの波が来たタイミングで、「既存技術でもニーズがあった。おかげでバブル崩壊の痛手を負わずに済み、海外展開の必要性に確信を持った」(同氏)。

一方で、製造拠点にするつもりだった中国はリーマンショックで7年間頓挫。考えを改め、現在は固定資産を保有することなく17人のCAD/CAMオペレータで運営し、日本の設計アシストとして活用している。「構想と分析は日本、プログラム作成は中国」と役割を分担。とくに電極プログラムはすべて中国で作成しているという。「工場ができなかったのは失敗だが、設計のスピードは中国の方が進んでおり、結果的に成功だった」といった瓢箪から駒のような話もあった。

また、二輪から四輪にシフトした同社が「有望な国になりうる」と期待するのがインド。「潜在市場は大きいが中国ほどの爆発力はなく、ゆっくり40年かけて右肩上がりが続きそう。そういった点では中小企業向きかもしれない」と見ている。現在のところ、同社レベルの金型メーカーはインドには皆無で、多くは日本、タイ、欧州などからの輸入に頼っているという。「これも大型(四輪)に特化した成果」と小出社長は胸を張る。

バングラデシュについては、17年のテロ事件をきっかけにものづくりを休止中。「日本の小出製作所にとっての中国拠点のように、バングラデシュをインド子会社の設計アシストにすることも検討中」という。

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