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2018.5.25(金)

ブラザー
#30マシン 生産15万台突破

ブラザー工業(社長小池利和氏)が製造する30番主軸の工作機械が、5月21日、累計15万台を突破し、同日記念式典を行い更なる飛躍を誓った。

同社が30番主軸のマシン「タッピングセンターTC−211」を市場に投入したのが1985年。タッピングセンターはユーザーの高生産性を実現するマシンとして、2輪車などの小物部品やハードディスク駆動装置の加工向け、また00年度以降は携帯電話の筐体加工用として市場が急拡大、#30番市場を創造したマシンとまで言われた。
ただ
EMC市場は需要が乱高下することが定説で、このため安定的な市場への参画を進める為開発されたのが「SPEEDIO」シリーズ。13年に発表以降、鉄系の材料加工が多くこれまでのタッピングセンターでは切削力が弱いと敬遠されてきた自動車の部品産業でも導入が進み、18年3月期のIT向けと自動車関連などの比率がほぼ同じにまで拡大してきている。

生産台数もタッピングセンター販売台数が1万台を達成したのが95年、その後5万台達成までに7年、5万台から10万台までに6年かかったが、タッピングセンターに代わる新ブランドSPEEDIOが13年に発売されたのを機に一気に急増、その後も順調に受注が拡大し今回の15万台達成となるなど、市場からの期待度・性能への評価の高さが数字に表れている。

機種も顧客のニーズを汲み上げた製品を次々に投入、90年にはTC-201が通産省機械情報局賞を受賞、その後もTC-2B、クイックチェンジ搭載のTC-32BQTなどワーク在りきの開発で顧客を拡大してきた。

13年に発表した新ブランドSPEEDIOでは、加工ワークサイズ1000_の「S1000X1」やパレットチェンジャ―標準搭載の「R450X1/650X1」、同社初となる複合加工機能を搭載した「M140X2」など、#30マシンの市場や用途を更に広げる機種を次々に開発、提案。

21日に行われた15万台達成記念式典では、15万台目となるラインオフマシンンに小池社長とマシナリー事業統括・川那辺祐専務が銘盤を取り付け、達成を祝った。

また昭和精機(社長山崎氏)、山本塗装(森田社長)、ブラザーロジスティック(竹中取締役)などの協力企業に記念の盾を授与、これまでの協力に感謝した。

その後M&Sカンパニー社員一同が参集した記念式典を開催。川那辺専務が「産業機械関連の皆さんの力で15万台を達成、さらにブラザー創業110周年と併せてのダブル祝賀。ただこの15万台は単なる通過点。今後、20、30万台と記録を塗り替えてゆきたい」とあいさつするとともにタッピングセンター開発の秘話を紹介。

次いで昭和企業の山崎社長が「当社とブラザーさんの付き合いは68年の自動ボール盤から。タッピング、リベッティングマシンを経て、97年からTC−731の受託生産を開始。社内でのブラザー製品生産も累計3万台に達した。今後も今まで以上にブラザーのモノづくりに役立てば」とあいさつ。

小池社長は「17年度のマシナリー事業部の伸びは予想以上。これも顧客からの信頼と高いパフォーマンスの下、積極的な開発と投資の成果。今後は売上1千億円、さらには2千億円達成に向け活躍してほしい」と述べ乾杯、更なる飛躍を祈念した。

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