商工経済新聞社 Home 機械新聞はこちら 管材新聞はこちら
Information
2018.3.16(金)

トラスコ中山
「プラネット埼玉」10月稼働。自動化・省力化設備で50万点を即納。ユーザー直送体制の要に

自動搬送ロボット「バトラー」
バケット自動倉庫
パレット自動倉庫
自動倉庫型高速荷合わせ(SAS)
I-Pack
ゲートアソートボックス(GAS)
ボックスオンデマンドシステム(BOD)
トラスコ中山(社長中山哲也氏)の大型物流センター「プラネット埼玉(以下、P埼玉)」が今年10月に稼働する。このほど開催した第55期株主総会で、自動搬送ロボット「バトラー」73台をはじめ、自動化・省力化などを実現する数々の物流設備の導入を明らかにした。

P埼玉は、圏央道の幸手インターチェンジ内回り出口隣接地に位置し、約3万5200平方bの敷地面積は、現在同社最大規模の物流センターであるP東海(愛知県岡崎市)の2倍以上。4階建ての建物に50万アイテムを在庫でき、1日最大5万件の出荷が可能という。

「仕入先数と在庫アイテム数は当社の重要指標」とする同社では17年12月末現在、仕入先2340社の166万超の商材を取扱い、このうち約33万6800アイテムを在庫。P埼玉ではこれを50万に引き上げながら即納を維持できる最適な物流設備を導入していく。

バトラーは、商品棚の下に潜り込み、棚をピッキング作業者のところまで自動運搬するロボット。73台で1380棚、7万アイテムに対応し、作業効率3倍向上を見込む。

コンピュータ制御の8基のクレーンが高速で移動し、作業者の手元まで商材を自動搬送するバケット自動倉庫は16万アイテムに対応。収納効率を2・5倍に、作業効率を3倍にする。

大物、重量物、異形物にはパレット自動倉庫。2万アイテムを収容する。クレーン9基で運用し、高さ方向の空間を有効利用。収納効率を3倍にする。

電動台車上のパレットラックが独立して動く移動棚は474台導入。約1万9000アイテムを収納する。フォークリフトの作業通路が1列で済み、固定式に比べ保管効率が大幅に向上。人を検知すると停止する機能もあり、安全性・作業性を兼ね備える。

また、これまで手作業で行っていた商品の荷合わせと仕分けを同時に行う自動倉庫型高速荷合わせ装置は、1時間に1800オリコンを処理。正確さが格段に増し、作業効率を10倍向上させる。

一方、ゲートアソートシステムは、複数人で行っていた仕分けをひとりで迅速・正確に行えるようにするもの。商品のバーコードをスキャンすると投入すべきボックスの蓋だけ開くため、間違いがない。1時間当たり200件の仕分けが可能。作業効率は2・5倍。これを12ユニット設備する。

出荷関係では、梱包作業をすべて自動化し作業効率を24倍にするI―Packや、商品の3辺をスキャナで計測するだけでジャストサイズの梱包箱を制作する装置を導入。資源を最小限にし、緩衝材も不要。箱を小型化できるため輸送コストの削減にもつながるという。

さらに中山社長は社会問題となっている人手不足を背景に、「販売店様からのユーザー直送依頼が今後増えそうだ」と予想。そのニーズに応えるには、物流設備の充実と在庫拡充による即納がカギとなり、P埼玉が要になることは間違いない。「ユーザー直送の強化は当社の強力な戦略のひとつになるだろう。2、3年内には体制を整えたい」と取組みへの意欲を見せた。

このサイトに記載されている記事・写真の無断転載を禁じます。サイトの著作権は商工経済新聞社に帰属します。