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2017.7.3(月)

日本金型工業会 西部支部
安田工業とグリーンツールの工場を見学

工場見学 安田工業にて
工場の概要、ものづくりの姿勢などを説明する安田社長
日本金型工業会 西部支部(支部長山中雅仁氏=ヤマナカゴーキン社長)は6月28日、月例勉強会として、岡山県に本社を置く工作機械メーカーの安田工業(社長安田拓人氏)と切削工具メーカーのグリーンツール(社長藤原雅義氏)の工場見学会を開催、17名が参加した。

安田工業では、同社の歴史やものづくりへのこだわり、工場の概要等について安田社長から説明を受けたあと、3班に分かれて視察した。

09年に稼働した第3工場は同社のメインプラント。温度ムラをなくすための最高19・1mの天井高や張弦梁工法による大スパン無柱空間、床から天井まで1mごとに多点測定する空間温度センサによる徹底的な温度・湿度管理に加え、床の振動対策なども施すことで超高精度な組立てを実現する。このほか、ミクロンレベルの精度実現には欠かせない摺動面のキサゲ工程や、サブミクロンの極小誤差をチェックする測定室、「年間約150件の依頼がある」というテスト加工のショールームなども見学し、世界最高峰を誇る超高精度マザーマシンの神髄に触れた。

一方、切削工具のグリーンツールは、新規品製造だけでなく、再研削やコーティング、再製造、使用済み超硬工具の買い取りまで手掛けており、「切削工具のワンストップサービス」を謳う。

航空機や自動車の世界的な需要増に備え、新規工具製造の常温CNC工場を昨年4月に稼働。ロロマティック社(スイス)、アンカ社(オーストラリア)製マシンがズラリと並び、「それぞれの特徴に合わせて使い分けしている」という。

再研削工場では「8割以上をCNC化」しており、コーナーラジアス加工や刃数が多いものなど特殊加工のみ熟練工が対応している。検査にはワルター社(ドイツ)製非接触全自動測定機も活用し、精度を極めている。

厳重に埃対策をするコーティング工場ではPVDコーティング炉2基と前処理を行う全自動洗浄装置を設備し、1日約1000本を処理している。協力工場分を含めると同工場での1日の入出荷は約3000本におよぶが、厳格な受注管理により「ミスはゼロ」という。

山中支部長は、「今回は(遠方の)岡山開催で参加人数を危惧したが、魅力的な2社の見学会ということで多くの方にご参加いただけた。今後も皆様のご意見を伺いながら有意義な企画をつくっていきたい」と述べていた。
工場見学 グリーンツールにて グリーンツール 新規工具製造の常温CNC工場

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