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2017.4.26(水)

中国機械工具工業協会主催「CIMT2017」
4月17〜20日中国国際展覧センターで開催

オークマ
ヤマザキマザック
DMG森精機
牧野フライス製作所
ブラザー
大連機床集団
低迷を脱し、モバイルや自動車産業、建設機械産業などからの工作機械受注が拡大する中国市場。その巨大市場でのビジネス拡大を狙い、世界各国から金属工作機械や塑性加工機、工具・刃具・周辺機器、ロボットやCNC装置など最新鋭の機械が揃った「第15回中国国際工作機械展覧会(CIMT2017)」(主催・中国機械工具工業協会)が4月17〜20日に北京市郊外の中国国際展覧センターで開催された。

世界28か国・地域から1600社超の企業が過去最高となる13・1万平方メートルのスペースに出展。最新技術や高効率加工、自動化技術などをアピールした。日本からはオークマ、ヤマザキマザック、DMG森精機、牧野フライス製作所、ジェイテクト、ファナック、アマダなど主要メーカーが出展。この他♯30MCのブラザー、小型旋盤の高松機械、スター精密、シチズン。エヌティーツール、BIG、MSTなどのツーリングメーカー、サンドビックやオーエスジーなどの切削工具メーカーが最新技術や製品を提案した。

最近の中国市場はスマホ関連の受注が上向き、建設機械の受注も底を打ち拡大、自動車の生産設備は昨年から好調を持続するなど、今年の中国の需要は前年比約10%増との期待も高い。また、政府が掲げる「中国製造2025」によるITや省エネ、ロボット、航空機などの重点産業分野の強化も回復を後押し。特にロボットは、人件費高騰を背景に受注が大幅に拡大。自動化・無人化による生産性向上ニーズが高く、機械単体からシステム受注へと変換も進む。

そうした中で開催されたCIMTで出展企業の戦略・取り組みを聞いた。

日本企業を含めて自動化・システム化とIoTの取り込みが方向性。中国は世界の工場として安いコストで製品を世界に輸出し成長してきたが、最近は高性能で競争力を持つ製品で世界市場拡大を狙うように変化。高精度・高品位加工へのニーズが高い。製造現場では喫緊の課題として自動化による生産力アップ、品質向上、トータルでの生産性向上とコストダウンなどが欠かせないようだ。

CIMT会場では日本メーカーによる自動化、IoT対応が積極的に提案され、中国メーカーも自社開発したローダーやロボットを組み込んだフレキシブル自動生産ラインなどを多数出展。ロボットやローダーのローカルメーカー数10社も多数の製品を展示した。一方、工作機械代理店がシステムインテグレータと協業し自動化提案を行い、日本以上のスピードで自動化対応を進めている。

ヤマザキマザックは出展14台のうち10台が自動化対応。日本で展開するiスマートファクトリーを中国でも進める。同社中国生産拠点では多関節ロボットやローダーを組み込みシステムアップするターンキー事業部を当初から設けてシステム化を深耕。「中国では最近、自動車生産以上の速さで設備が導入され、2工場とも満杯状態で増産対応も検討」(中西常務)するほど引き合いは活発。

オークマは5軸、複合加工機、門型MCを中心に出展。中国生産の高速立形MCにロボットを組み込んだ自動化もPRした。同社も中国市場の需要に対応するため、月産60台を80台に拡大する計画だ。

ジェイテクトは大連工場生産の立形MC「e640V」に走行ロボットを連結し、システム提案を行った。全てを中国製とすることで、コストダウン、現場のレベルアップ、サービス向上に繋げる意向。IoTも日本以上に関心が高く、要求が合致すれば導入は早いとのこと。

ブラザーの自動化率は10%に止まる。ユーザーによるシステム化や代理店の自動化構築などが多く、現時点では機械開発、生産性向上、コストダウンを重視する考えだ。

高松機械ではこれまで中国に設備したユーザーの後付けで自動化要求が増えている。現存設備を活用した自動化に向け、現地メーカーのロボット導入も検討する。

この他、システム機やライン化に強い村田機械、専用機専業の富士機械製造、エンシュウも積極的にPR。中国大手の大連機床集団は、10台のロボットによるダンスパフォーマンスや小型MC「DL‐10M」の簡易自動化システム、フレキシブル自動生産機「DZHY‐004」、ロボットと立形MC3台のシステムなどが注目を集め、完成度もかなり高いようだ。ローカル機械メーカーもシステム化を前面に打ち出し、あるメーカーは次世代CNCと題し自社開発のスマートCNCを大いにアピールしていた。

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